「今この瞬間」に集中することです。私たちは多くの時間を過去の後悔や未来の心配に費やしています。呼吸や体の感覚、思考などに意識的に注意を向けることで集中力を育んでいきます。マインドフルネスを継続することでストレスの軽減や創造性の向上、生活の質の向上などが期待されます。

マインドフルネスの歴史は古代の東洋哲学や宗教にさかのぼります。紀元前5世紀頃、インドで釈迦は自己観察と自己受容の実践を通じて心の平静と覚醒を追求しました。仏教の教えの中では瞑想や呼吸法を通じて実践され、心の安定と智慧を促すものとされています。

その後、中国を経由して日本に伝わった仏教では禅として実践されています。

マインドフルネスが現代で注目を浴びるようになったのは1970年代にアメリカでジョン・カバット・ジン博士がマインドフルネスストレス低減法(MBSR:Mindfulness-Based Stress Reduction)を開発したことがきっかけです。当初は慢性疼痛症の患者さんを対象としていましたが、ストレスや痛みの管理に役立つ方法として広く受け入れられ、マインドフルネスの普及に大きく貢献しました。

医療の分野ではうつ病に対する心理療法として認知行動療法(MBCT: Mindfulness Based Cognitive Therapy)や弁証法的行動療法(DBT:Dialectical Behavior Therapy)に発展しています。これらの手法はうつ病や不安障害、依存症などに効果があるといわれています。

ビジネスの分野ではグーグルが職員研修向けに開発したサーチ・インサイド・ユアセルフが有名です。他にも「. be(ドット・ビー)」というプログラムを活用した教育や司法、ヘルスケアのヨガの分野でも幅広く活用されています。

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